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俺の人格形成に影響を与えた物語1

いつか、『足幡の人格形成に影響を与えた物語BEST10選』というテーマで書きたいなとずっと思っていて、その一つを小出しにしてみたいと思います。


そのひとつは、『長靴をはいた猫』です。
子供の頃はこの物語の重要性をいまいち理解してはいなかったのですが、私はごく普通の家庭に生まれ、三人兄妹の長男として生きていることは子供の頃から把握していましたから、なにか人生に波乱をもたらすような劇的なことがあるとすれば、それは天や地の恵みから来るものではなく、「ま、『自力』だろうな。」…と、いうことはうすうす脳裏にチラチラしながら育っていました。

その俺の心に響いていたのがこの『長靴を履いたネコ』です。

この話、文字通り裸一貫から、長靴を履いた経営コンサル猫の指導を受けながら一財産築くまでのストーリーなんですね。魔女(orオーガ)は一応倒すけど大事なのはそこじゃない。

それはようするに、
『人間は何を持っていて何をしてきたかではなく、何を着ていて何を話しているかがすべてなんだな。』
という恐ろしいことをはっきり教えてくれたのはこの物語だけなんですよ。


比較すればほかの昔話は全く役に立ちません。
石の上にも三年勤務しとけば何かきっといいことがあるとか、正直者のコブは必ず完治します!とか、猿はだましうちでおk!とか、もう本当に人生経験浅すぎです。

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